Sparkling Stars ~ミュンヘン留学体験記~

ミュンヘンに留学中の女子大生が日々の生活で体験したこと・感じたことをのんびり発信していきます

【10月31日はHalloweenの日...だけではない!?ドイツ祝日と宗教的な意味 / Tag36】

こんにちは!
ドイツのミュンヘンに留学中の まてまる です。

10月31日はHalloweenの日🎃

最近では日本でもたくさんの仮装をした人を見かけるようになってきて、渋谷は毎年注目を集めるほどですよね!

「日本でこれなんだから、発祥地のヨーロッパはお祭り騒ぎでしょ?」
と思っている皆さん…実際は全然違います!

今日は留学中に知ったドイツの祝日とHalloweenの本当の起源についてお話します!




そもそもハロウィンの起源は?


(寮のハロウィン準備のカボチャ)

ドイツの宗教事情

みなさんはドイツの宗教事情をご存知ですか?
ドイツでは宗教の自由が認められていて、現在ではキリスト教の他にイスラーム教も勢力を伸ばしています。
学校では宗教の時間があり、進行する宗教によってその授業のクラスが分かれるそうです。
一番信者が多いのはやはりキリスト教ですが、カトリックプロテスタント(エバンゲリッシュ)でも違いがあります。

ハロウィン時期のドイツの記念日

10月31日 宗教改革の日」 Reformationstag(リフォァマツォーンス・ターク)
11月1日 万聖節 Allerheiligen (アラーハイリゲン)
11月11日 「聖マーティンの日」Martinstag(マーティンスターク)

ハロウィンの時期は記念日がたくさんありますね!
一つ一つ見ていきましょう。

10月31日 「宗教改革の日」Reformationstag

この日はカトリックからプロテスタントへの宗教改革を記念した日。
1517年に、マルティン・ルターが教会の扉に『95か条のテーゼ』を張り出したことが由来しています。

11月1日 「万聖節」 Allerheiligen

この日はドイツ国民の祝日。
カトリックでは、すべての聖人と殉教者を記念する日で「諸聖人の日」とも言われます。
プロテスタントでは聖人ではなく死者を弔う日で、日本のお盆にあたります。

11月11日 「聖マーティンの日」Martinstag

毎年恒例、親子での伝統行事が催される日。
ドイツの幼稚園の子供たちが自分で作った提灯(Laterne/ラターネ)を手に提げて、聖マーティンの歌を歌いながら暗い夜道を練り歩きます。
最後はキャンプファイヤーなどをするそうです。

ハロウィンの言葉の起源

11月1日の祝日、万聖節( Allerheiligen)は英語で「オール・ハロウズ」や「ハロウマス」と言われ、その前日の夜が「ハロウ・イブ」であることから「ハロウィン」という言葉が生まれたと言われています。

ハロウィンに仮装する意味

ハロウィンは古代ケルト民族のお祭りが起源とされています。
ケルトの人々は11月1日を新年だとしていて、その前夜の10月31日に先祖の霊が家族に会いに来るのだと考えていました。
なんだか日本のお盆と似ていますよね!
ハロウィンは、その日に先祖の霊と一緒にやってくる悪霊を追い払うために仮装し始めたものなのです。
近年では宗教的な意味は薄れ、アメリカの影響もあって楽しい仮装イベントへと変化しつつあります。

ドイツでのハロウィンの様子

先に述べたように、ドイツでは次の11月1日が日本のお盆にあたる祝日で、前日の10月31日もプロテスタントの人にとっては宗教改革の大事な日です。
ですので、ドイツの人々は帰省して家族と過ごすなど静かに聖人・故人を敬っていました。

街中を歩いてもハロウィンの装飾や仮装した人はほとんど見かけません。
逆に、海外から来た留学生の方がハロウィンを楽しんでいて、仮装してクラブで朝まで騒ぐなど盛り上がっていました…笑

まとめ

いかがでしたか?
基本的にドイツは自由主義ということもあり、他人の宗教やイベントに口を出すことはないようです。
「ハロウィンで騒ぎたい人は騒いだらいいんじゃないの?」
というスタンスですね。笑

私個人の気づきとしては、日本にいるだけでは分からない宗教的なイベントが世界には沢山あるのだなと感じました。
イベントでただ騒ぐだけではなく、宗教的な意味を知っていこうと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました!